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新年1/1~1/14 国宝 高野切を特別公開します 

2023.12.07
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国宝 高野切の特別公開

令和6年(2024)1月1日(月・祝)~1月14日(日)

「かなの書の最高峰」と評される国宝・高野切をぜひこの機会にご覧ください。
※12/8(金)~2/5(月)の内、上記の期間以外は複製を展示します。


古今和歌集巻第二十(高野切本)平安時代中期(11世紀頃)(部分)/当館蔵

1000年前に書き写された「古今和歌集」の巻物。
日本語を書き表すために、漢字のくずし字から生み出された「かな」が、数百年をかけて美的進化を遂げた、その完成形を示す作品です。

「古今和歌集」は西暦905年ころ、醍醐天皇が紀貫之らに編集を命じた和歌集。
その原本は現在伝わっておらず、「高野切」が最も古い写本です。西暦1050年前後に写されたと推定されています。

「高野切」に限らず、古い貴重な書は最初の持ち主の手を離れ、ばらばらになったり、失われたりすることがよくあります。巻物や冊子から解体されたり切り取られたりした断片を「切(きれ)」と呼びます。
「高野切」は、本来、全部で20~22巻あったと考えられますが、やはりばらばらになっています。このうち第9巻のはじめの部分が高野山に伝わったことから、他の部分も「高野切」と呼びます。つまり「高野切」とは、この作品の通称、ニックネームです。
このように有名な書にはしばしば通称が付けられます。日本人と書の深い関わりを示す習慣といえましょう。
高知城歴史博物館にあるのは「高野切」の第20巻。1巻まるごとが切られずに伝わったものです。

 

こちらの記事もご覧ください。「体感!国宝こうやぎれ」

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