１　江戸時代のお金を知ろう

①金・銀・銭、幕府が発行した三貨について
慶長小判や享保大判を展示
②三貨の両替レートと幕府による改鋳
江戸時代の複雑な貨幣制度の仕組みを紹介

「長帳甲120」より新古金銀割合次第（正徳の改鋳）　
正徳4年(1714)5月15日　高知県立高知城歴史博物館所蔵

③銀貨の使い方
重さを量る銀貨、両替天秤や両替分銅を展示
明和五匁銀や南鐐二朱銀などの計数銀貨も展示
④銭匁遣い
土佐の八銭を紹介、銀貨（匁）の単位なのに銭貨（文）で勘定する仕組みとは？

２　土佐の地域通貨　藩札・私札

①藩札の発行理由
土佐では大風などの自然災害で財政が困窮
②最初の土佐藩札は？
寛文札と元禄札を紹介
　
土佐藩札　元禄札　1匁　元禄16年(1703)　刈谷コレクション

③藩札から私札へ
土佐の私札82点を展示
山間部などでも私札が発行されていたことが分かります
④藩札への再挑戦
幕末の藩札を展示
⑤戊辰戦争と藩札
戦費調達を任された藩士が自害してしまう、その理由とは？
⑥藩札の終焉と円の誕生
最後の土佐藩札、鰹札と鯨札を展示

土佐藩札　会計司札（鯨札）　金5両　明治3年(1870)7月　刈谷コレクション

・企画展では、四国の藩札や私札を数多く所蔵する古紙幣コレクター刈谷茂正氏にご協力いただき、刈谷コレクションを展示しています。
展示室には、四国13藩の藩札と土佐の私札以外にも「刈谷コレクションの逸品」として、刈谷氏おすすめの古紙幣を展示しています。
①明治政府札
大変貴重な開拓使兌換証券の金5円を展示
②土佐藩飛地札川之江札
幻の１点ものと言われる川之江会計方札の一貫文を展示
③天領札や旗本札
四国唯一の旗本札で現存一品とも

旗本札　讃岐池御料　参州長澤貸附所　銀1匁　
享保15年(1730)頃　刈谷コレクション

④鉱山札
本川鉱山や別子銅山などの鉱山札を展示
鉱山札の中には発行元の箇所にあの板垣退助の名も！

３　四国の藩札　徳島・香川・愛媛

①徳島の藩札
四国で現存する最古の藩札

徳島藩札　延宝札　5匁　延宝8年(1680)　刈谷コレクション

②香川の藩札
高松藩・丸亀藩・多度津藩の藩札を紹介
③愛媛の藩札
愛媛８藩の藩札を紹介

４　高知にまつわる近代貨幣と銀行

①国立銀行の誕生
高知県内の３つの国立銀行を紹介
国立銀行券を展示
②四国銀行へのあゆみ
国立銀行が統合されて四国銀行が設立するまでの経緯を紹介

高知県士族の銀行員としての覚悟！銀行のお金を横領したら弁償して自刃すると誓約した血判書

第三十七国立銀行血判誓約書　明治19年(1886)3月22日　四国銀行所蔵

③お金になった高知の偉人
板垣札や龍馬銀貨を展示
高知県内53市町村地域振興券には吉村虎太郎も！