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幕末と維新歴史教科書を読む

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特集展 2017大政奉還150年 連続特集展示4

2017/08/26 - 2017/10/23

数百年にわたる封建社会に終止符が打たれ、近代日本を生み出した「幕末」・「維新」といわれる時代は、日本の歴史でも一際注目される大変革の数十年でした。
国内のさまざまな矛盾、開国にによる経済混乱、政治地図の度重なる転変、民衆の政治意識の高まり等々、複雑で混沌とした時代の全貌をとらえることは簡単ではありません。
当展示では、高等学校の教科書を切り口として、この時代を整理・理解するための基本的な歴史を、パネルと資料で紹介します。
あの時代が苦手だった昔の学生さんから、まさに受験勉強に励んでいる今の学生さんまで、「現物の資料集」で幕末・維新を”ザクッと”振り返ってみませんか。
開催期間 2017/08/26 - 2017/10/23
休館日 なし
観覧料 ■700円(団体20名以上560円)
■9/5~14は500円(団体20名以上400円)※特別展示室閉室期間につき
■高知城とのセット券 
 890円
 9/5~14は730円※当館特別展示室閉室期間につき
※高校生以下は無料
※高知県・高知市長寿手帳をお持ちの方は無料
※身体障害者手帳、精神障害保健福祉手帳、療育手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者1名は無料
●観覧券は当日のみ有効です。(年間観覧券は除く)
備考□10月7日(土)~15日(日)「高知城秋の夜のお城まつり」開催中は21:00まで開館延長
※お城まつり中止の場合は、通常通りの開館時間となります

展示の見どころ

久しぶりの教科書

かつて、幕末・維新期の勉強で苦しんだかつての青年も、そして今まさに、受験勉強に励んでいる青年も、混乱を極めた幕末・維新の歴史を“ザクッ”とふり返ってみませんか。ふりかえりの道具は高等学校日本史Bの教科書。教科書の内容を、パネルと現物資料で整理すれば、幕末・維新なんてへいっちゃら・・・・となれば良いのですが。

<展示構成>

  • 開国公武合体と尊条運動
  • 倒幕運動の展開
  • 幕府の滅亡
  • 戊辰戦争と新政府の発足
  • 廃藩置県と地租改正
  • その後の日本

    各コーナーには史料問題パネルがあります。展示を見たあとは、入試問題に挑戦!

主な展示資料

井伊直弼大老奉書
井伊直弼と意見対立した容堂は、口をつぐむことなく持論を主張し続けた。そのため、安政の大獄で、隠居に追い込まれ藩主の座を豊範に譲る。更に謹慎を申し渡されて、政治の舞台から下ろされてしまった。憤懣やるかたない容堂であるが、土佐藩としては幕府に対して、「隠居をみとめてくれて有り難い」とお礼を述べることしかできなかった。土佐藩のお礼に対して、それを承知したと伝えてきたのは、その直弼であった。なんと高度な政治の世界。(←安政の大獄を復習!)

安藤信正老中奉書
桜田門外の変で井伊直弼が暗殺された後、幕府は朝廷との関係を修復するため「公武合体」策を推進した。その具体策の一つが、孝明天皇の妹である和宮を将軍家茂の夫人として迎えることであった。その政策を進めた老中安藤信行は、尊皇攘夷派から襲撃を受けて老中の座を退いた。これが、坂下門外の変である。(←入試にもでるので確認!)

『五箇条の御誓文』(乾南陽画)
山内侯爵家から聖徳記念絵画館へ献納された壁画図の縮図。明治天皇と皇后(昭憲皇太后)の遺徳を讃えるために、大正15年(1926)に建設された絵画館へは、華族のほか、国の機関、地方公共団体、民間企業などから維新期から明治にいたる歴史的場面の絵画が奉納された。(←五箇条の誓文は史料問題で頻出!)

関連行事

 幕末維新6講座 第2回「幕末維新期の対外政策」

講師:横山 伊徳 氏(東京大学史料編纂所教授)
日時:8月27日(日)14:00~15:30
会場:当館1階ホール
定員:80名(参加費無料・要事前申込)
申込方法:8月4日(金)までに、電話・FAX・ハガキ、または当館1階の受付に直接のいずれかでお申し込みください。FAX・ハガキの場合は、「幕末維新6講座・第2回」と明記の上、氏名・郵便番号・住所・電話番号をお知らせください。(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。)

 

龍馬の手紙コーナー

「龍馬の書状」コーナーでは、坂本龍馬の真筆の書状を入れ替えて展示します。