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土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~

予定

2024/09/14 - 2024/12/08

土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~
1000年以上の歴史を誇る土佐和紙。
土佐の主要な産業として、また文化の一部として重要な役割を果たしてきました。
全国各地で生産される手漉き和紙の中でも、とりわけ“薄く”“丈夫で”“多彩な種類をもつ”土佐和紙の製紙技術は、土佐の人々と風土が生んだ賜です。

こうした特徴をもつ土佐和紙は今日、国の内外で貴重な文化財の修理にも使われ、修理に欠くことができない材料として、その品質は世界で高い評価を得ています。

この展覧会では、文化財の修理材料としての土佐和紙にとことんこだわります。
国宝・重要文化財を含むさまざまな修理資料、そこで使われた和紙・技・人・道具を丁寧にご紹介したいと考えています。

昨今の社会の大きな変化の中で、かつてつちかわれてきた伝統的な紙づくりの生業は、担い手の減少とともに深刻な岐路に立たされています。

“文化財とともに未来に生き続ける土佐和紙”の姿を広く知っていただきますと共に、わたしたちと一緒に、その”未来”についても思いを馳せていただければ、と願っています。
開催期間 2024/09/14 - 2024/12/08
観覧料 700円(常設展含む)(団体20名以上560円)
■高校生以下は無料
■高知城とのセット券/900円
*高知県・高知市長寿手帳所持者は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者(1名)は無料
●観覧券は当日のみ有効です。
備考※10月28日(月)・29日(火)は展示替えのため休室

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土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~@高知城博
展覧会の準備状況や和紙・文化財修復に関するあれこれを発信していきます。

 

展示構成(予定)

展示構成(予定)
Ⅰ.和紙の基礎知識
  ⅰ 土佐和紙の工程・材料・用具
  ⅱ 江戸時代までの手漉き紙-見方・楽しみ方
Ⅱ.文化財修理の実際
  ⅰ 文化財修理の理念と補修紙
  ⅱ 文化財修理に使われる土佐和紙
Ⅲ.土佐和紙の過去・現在・未来
主な展示資料(予定)
〇国宝 島津家文書より「刀狩令」含む書状2点
(東京・東京大学史料編纂所)
〇国宝 醍醐寺文書聖教より鎌倉・室町時代の書状4点
(京都・醍醐寺)
〇重文 二条城二の丸御殿障壁画より白書院折上天井画4点
(京都・元離宮二条城事務所(京都市))
〇高知県指定文化財 旧赤岡町の土佐芝居絵屏風より2点
(香南市赤岡町本町二区)
〇いの町指定文化財 御用紙漉用具類
(いの町立紙の博物館)
〇紙本墨書「紅葉狩」一幅、黒漆塗金蒔絵女乗物(館蔵)                          
 ほか  以上、35点前後(予定)