展示
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企画展 山内家のおひなさま

終了
つどえ、ちいさきものたち。

2020/02/07 - 2020/04/06

公家の装束を忠実に再現した「有職雛(ゆうそくびな)」や、華やかな金蒔絵がほどこされた挟箱(はさみばこ)、鏡台、貝桶(かいおけ)など、山内家伝来のひな道具を展示します。また、あわせて「嫁入り本」と呼ばれる、歌集や物語の写本をご紹介します。美しい筆跡、豪華な装丁をお楽しみください。
開催期間 2020/02/07 - 2020/04/06
休館日 なし
観覧料 ■観覧料/700円(団体20名以上560円)
■高校生以下は無料
■高知城とのセット券/900円
*高知県・高知市長寿手帳所持者は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者(1名)は無料
●観覧券は当日のみ有効です。(年間観覧券は除く)
備考●令和2年4月3日(金)~5日(日)「高知城花回廊」開催中は21:00まで開館延長します。

二度と見られない夢のような、華麗なミニチュア世界

 

「なにもなにも、小さきものは、皆うつくし」

千年のむかし、清少納言の言った言葉ですが、現在の私たちが、小さくて精巧なものを見ると思わずわくわくしてしまうのは、全く同じ感情なのではないでしょうか。

 

究極の「ワンオフ」

合成樹脂や塗装技術の発達で、今、私たちの身の回りには、かわいらしいストラップや、よくできたフィギュアがあふれています。「うつくし」いものが手軽に手に入る、それはそれで幸せなことでありますが、この展覧会でご紹介するのは、究極のワンオフ、大名家へのお嫁入り道具としてつくられたミニチュアの世界 ーひな道具・ひな人形ー です。

 

山内家伝来のひな道具

土佐藩主山内家伝来のひな道具は約40種類。江戸時代後期、大名家の嫁入り道具をおどろくほどの精巧さでミニチュアにしたもので、すべて黒漆塗りに金銀で若松や松竹梅などの蒔絵がほどこされています。

 

伏見宮家のひな人形

また、明治時代前期の「有職雛(ゆうそくびな)」は、伏見宮家から山内家にお嫁入りした禎子女王のもの。幾重にも重ねた衣裳から、冠、太刀、扇にいたるまで、公家の装束を正確に再現したおひなさまです。

 

 

それは二度と見られない夢

大名家・宮家の威信をかけ、手間と費用を惜しまないという状況。そして熟練の木工・漆工・金工・織工が期待に応えて存分に腕を振るうという状況。この二つが揃うことによって作り上げられたのが「山内家のおひなさま」。

この先の未来でこうした状況が揃うことはありえないでしょう。それは、二度と見ることのできない夢。ぜいたくで、はなやかで、少し儚(はかな)い。夢の世界へ、ぜひ足をお運び下さい。

 

展示構成と主な展示資料

1)山内家のおひなさま:蒔絵雛道具、有職雛

2)家紋と文様の謎:(ミニチュアではない)嫁入り道具

3)ミニ特集 嫁入り本:八代集・二十一代集・源氏物語・保元物語・平治物語・太平記

 

関連企画

その1 立版古(ペーパークラフト)プレゼント

会場では、切り抜いて組み立てる「山内家のおひなさま立版古」をお配りしています(お一人様1枚)。

切り抜いて組み立てると、1段め:ひな人形、2段め:貝桶のパーツが完成します。

ちなみに、各所で配布している企画展のチラシは、裏面を切り抜くと立版古の追加パーツに!

3段め:化粧道具、4段め:囲碁将棋すごろく盤という構成です。

組み合わせて完成させてみて下さいね!

 


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