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没後150年 山内容堂~鯨海酔侯の見た幕末維新~

終了
豪放磊落、気宇壮大。維新変革の立役者・山内容堂。

2022/09/17 - 2022/12/11

15代土佐藩主、山内豊信(号容堂)。大政奉還を建白した人物として歴史に名を残す容堂の事蹟を、県内外所在の約100点の資料により通覧します。
開催期間 2022/09/17 - 2022/12/11
観覧料 700円(常設展含む)(団体20名以上560円)

★11/10(木)~11/13(日)はすべての方が無料(大政奉還記念週間)

■高校生以下は無料
■高知城とのセット券/900円
*高知県・高知市長寿手帳所持者は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者(1名)は無料
●観覧券は当日のみ有効です。
備考【前期】「公武合体」実現に駈けた日々
会期:9/17(土)~10/30(日) ※前期の中でも、さらに一部の資料を入れ替え展示します。
【後期】報恩と勤王の狭間で
会期:11/2(水)~12/11(日) ※後期の中でも、さらに一部の資料を入れ替え展示します。
【展示替休室】10/31(月)・11/1(火)

※主要資料の展示予定はページ下部の展示予定表(PDF)をご確認ください

展示内容

■山内容堂 やまうち ようどう

生没年:1827-72
15代土佐藩主。諱(いみな=実名)は豊信(とよしげ)。容堂は彼の用いた号の一つで、安政5年の隠居後に公称とする。慶応3年(1867)、15代将軍徳川慶喜に大政奉還を建白、江戸幕府を終焉に導いた。維新政府では議定等の要職に任じられるが間もなく辞し、明治5年(1872)6月21日、東京橋場の隠棲地でこの世を去った。


山内容堂油彩肖像画 当館蔵 前期展示

前期 「公武合体」実現に駈けた日々

会期:9/17(土)~10/30(日) ※前期の中でも、さらに一部の資料を入れ替え展示します。

藩主就任から一橋派の一員としての活躍、安政の大獄を経て政界に復帰。
波瀾万丈の生涯の中でも、特に浮き沈みが激しかった政治家・容堂の前半生をご紹介します。

生涯の友との出会い

容堂の藩主就任に協力、その後も容堂の相談相手として、良き友として交流を続けた宇和島藩主・伊達宗城。
知り合ってすぐに意気投合し、お互いを「親友」と呼び合った福井藩主・松平慶永(号・春嶽)。
彼らとの出会いがあってこそ、「山内容堂」があると言っても過言ではありません。
宗城・春嶽ゆかりの品や、親しい交流がうかがえる手紙の数々を展示します。

伊達宗城にあてた容堂の手紙。宛名部分は「長面公」の似顔絵
山内容堂書翰 伊達宗城宛(部分) 
(慶応2年)7月20日/宇和島伊達文化保存会蔵 前期展示

容堂が松平春嶽に贈った書。春嶽との仲は「一見旧の如し」(一度会っただけで意気投合すること)と記す
山内容堂書額「養賢堂」 安政5年/福井市立郷土歴史博物館蔵 前期展示

 

一橋派の一員として活躍

次期将軍に一橋慶喜(のち徳川慶喜)を推す一橋派大名の中で、公家・三条家を介して京都への入説の役割を担った容堂。
三条家文書や宇和島伊達家文書、越前松平家旧蔵の容堂自筆の手紙から当時の活動を読み解きます。

 

安政の大獄――土佐守から隠居容堂へ

14代将軍は家茂に決まり、政争に敗れた容堂は引退を決意します。
決意を伝える容堂自筆の手紙を始め、大老井伊直弼ゆかりの資料(彦根藩井伊家文書)から重要文書を展示します。

【国指定重要文化財】彦根藩井伊家文書より 
安政の大獄処分案(部分)/安政6年 彦根城博物館蔵 前期B(10/11~10/30)展示

 

漢詩と書で味わう、容堂の魅力

容堂は政治家としてだけでなく、彼の人柄を映した気宇壮大な詩、豪快で味わい深い書を生み出す文人大名としても愛されました。
本展で公開予定の容堂詩書の大半は、前期で展示します。
気力充実、大望を抱き国事に向き合った時代の容堂自作・自筆の詩書をお楽しみください。

山内容堂詩書 高風徐度払雲煙
詩 嘉永6年 当館蔵 前期展示

 

後期 報恩と勤王の狭間で

会期:11/2(水)~12/11(日) ※後期の中でも、さらに一部の資料を入れ替え展示します。

江戸幕府倒壊を目前に、武力討幕派と大政奉還(公議政体)派の息詰まる駆け引きが繰り広げられた慶応年間。大政奉還前後の動向を伝える政治資料を中心に、明治2年の政界引退、晩年に至るまでの容堂関係資料を展示します。

慶応3年、それは600年以上続いた武士の時代が終わりを告げた年。歴史が動いた、その瞬間を物語る資料の数々を目撃せよ。

山内容堂といえば、「大政奉還を建白した人」。
そこで大政奉還に至る道程、戊辰戦争までの経過を伝える重要文書を特に力を入れて集めました。
歴史に興味がある人ほど見てほしい、そんな資料が目白押しです。


海援隊の書記・長岡謙吉が家族に送った建白書草稿
大政奉還建白書草稿 長岡謙吉筆/慶応3年 個人蔵 後期A(11/2~11/22)展示


これぞ明治維新。新政府樹立の宣言文
【国指定重要文化財】岩倉具視関係資料より
新政府布達書(王政復古の大号令)/慶応3年12月10日達 海の見える杜美術館蔵 後期B(11/23-12/11)展示

ゆるかわ容堂を観るなら、後期がおすすめ

容堂自身や、彼の側に仕えた絵師による戯画は後期に展示。
どこか皮肉な、ちょっと楽しい、そんな容堂の魅力をお楽しみください。


容堂公難船を笑う図/福井市立郷土歴史博物館蔵 後期展示


山内容堂戯画 蟹/個人蔵 後期展示

 


会期中、展示替えを行います

重要文書ほど、展示期間に限りがあります。
お見逃しのないよう、事前に展示予定をご確認ください。
館外借用資料の展示予定表はこちら【PDF】


 

観覧者先着プレゼント

高知の豊かさやヒト、モノ、コトを伝える地域雑誌「季刊高知」と当館のタイアップによる特集「ようどう、ナニモノ」が季刊高知86号に掲載されます。
さらに、特集記事を抜き刷りした小冊子を本企画展の前期・後期の観覧者各先着2500名にプレゼントいたします。

 

大政奉還記念週間(観覧料無料)

11月10(木)~11月13日(日)、大政奉還の日にあわせて、すべての方の展示観覧料を無料とします。
慶応3年10月14日(1867年11月10日)、二条城で15代将軍・徳川慶喜が政権返上を朝廷へ上奏しました。この大政奉還を慶喜に建白したのが容堂でした。