城博コラム
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おうちにある「古代塗」つかってみませんか?

2022.12.22
  • 土佐の文化

高知の引き出物の定番「古代塗(こだいぬり)」。

ざらりとしたえび茶色の地に、朱色の文字や風景などのシンプルなもようのお盆や重箱。

「うちにもあったような。。。」と思う県民の方も多いのでは?

古代塗はその名に似合わず、明治時代に新しく生み出された漆器です。

漆器といえば、繊細で手入れのむずかしい高級品と思われがち。ですが、実際は極端な乾燥や、つけ置きが苦手なだけで、意外と丈夫なものも多いのです。

なかでも古代塗は職人さんが「日本最強」というほどの丈夫さ、あつかいやすさを誇ります。熱いものも氷もOK、柔らかいスポンジと洗剤で普通に洗えます(食洗機や電子レンジは使えませんが)。

シンプルなデザインはお料理を引き立て、豪華にみせてくれます。

お正月のごちそう、今年は古代塗に盛り付けてみませんか?

撮影:中島健藏  コーディネート:藤江ゆかり

さて城博では来春3月21日からこの古代塗の歴史に迫る展覧会を開催します。

明治から現在にいたるその歴史だけではなく、漆器を現代のくらしにいかすアイデアも提案していく予定です。ぜひごらん下さい。